BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

ヨルソケイ(モクセイ科)

Nyctanthes arbor-tristis L.

ヨルソケイ

インド原産の落葉低木で、観賞用として熱帯アジア各地で公園や庭に栽植されています。枝は四角形で、葉とともに表面がざらつくのが特徴です。

花は白色で、花筒部は鮮やかな橙色をしています。この花は夕方に開花し芳香を放ちますが、翌朝には落ちてしまいます。和名のヨルソケイ(ソケイはジャスミンの仲間)、別名のインドヤコウボク(インド夜香木)はこのことに因みます。同じように「night jasmine」、「tree of sadness(悲しみの樹)」と英語でも呼ばれています。

落ちたばかりの新鮮な花は、香料や染料として使われます。写真のように毛糸がサフランのような鮮やかな黄色に染まります。インドでは落ちた花を集めて、花輪を作りネックレスや髪飾りにします。
ヨルソケイの花と、これで染めた毛糸