BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

ヨモギナ(キク科)

Artemisia lactiflora Wall. ex DC.

ヨモギナ

中国中南部原産とされる多年草で、全草がヨモギと同じような香りがします。ヨモギと似ていますが、ヨモギナは全体にほとんど毛がありません。開花期には高さ1mにもなり、茎に縦の溝がはいるのが特徴です。小さな頭状花が密集して花序をつくるのは他のヨモギ属植物と同じです。ヨモギナの花は白色で、満開時にはヨモギの仲間と思えないほど美しいです。

中国では若い葉を煮物や汁の実などとして食用とする以外に、全草を薬用とします。19世紀初めにヨーロッパへ導入されました。英語で「ホワイトマグウォート」と呼ばれ、広く観賞用植物として花壇などに利用されています。日本へは20世紀になって中国から導入されたといわれています。