BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

ヒマラヤハナイカダ 2(ハナイカダ科)

Helwingia himalaica Hook.f. et Thomson ex C.B.Clarke

ヒマラヤハナイカダ 2

2010年7月にも一度紹介しています(リンク)。現在の被子植物分類体系(APG分類体系)で従来のミズキ科からハナイカダ科に独立したハナイカダ科はハナイカダ属Helwingiaのみの科で、中国東部を中心に西はチベットから南はタイ、北は朝鮮半島から日本に分布しています。種数は整理されて、現在は4種といくつかの種内分類群が認識されています。日本に自生するハナイカダH. japonicaは分布が広く、日本から中国南部、ネパールまで分布します。ヒマラヤハナイカダの分布も比較的広いもののハナイカダよりは南寄りで、中国南部からマレー半島、チベットに分布します。他の2種類(H. chinensisとH. omeiensis)は、上記2種の分布が重なる中国東部から南部に分布します。

前回のヒマラヤハナイカダの紹介では雌株のみでした。2017年に雄株の枝を入手し挿し木で育てた苗を昨年、雌株の隣に移植したところ、今年は赤い実を見ることができました。葉の長さは5~10cm、果実は直径5mmくらいです。

ヒマラヤハナイカダはハナイカダ、H. chinensisとともに中国では薬用とされており、根をリウマチ、月経不順、打撲傷に、葉と果実を清熱、止咳などに用います。

ヒマラヤハナイカダの雄花
ヒマラヤハナイカダの雌花