BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

プロボスキデア・パルウィフロラ(ツノゴマ科)

Proboscidea parviflora (Wooton) Wooton et Standl.

プロボスキデア・パルウィフロラ

プロボスキデア・パルウィフロラはアメリカ合衆国南部からメキシコ北部に分布する 1 年草です。以前紹介したツノゴマ(植物の話あれこれ第 9 回) と同じ仲間です。草姿はツノゴマに似ており、高さ 50cm 、直径 1m ほどに横へ広がり、全体に粘液の出る繊毛を持ち大きな心形の葉をつけます。

プロボスキデア・パルウィフロラがツノゴマと最も異なるのは果実です。花はツノゴマよりも小さいのに、果実は 3 倍以上の大きさになります。種子が入っている根本の部分も長いのですが、特にツノの部分が長く、ツノゴマのツノが 10cm 弱なのに対して、大きなものは 20cm 以上になります。アメリカ原住民はこのツノの繊維を使ってカゴを作ります。ツノの繊維は黒いので、ユッカ (Yucca spp.) の葉から取る白い繊維と組み合わせて白黒の模様を編むことができます。彼らはこの植物を栽培化してツノの長さが 40cm もある系統を作り出しました。

プロボスキデア・パルウィフロラの花序は茎の分岐につきます。花全体は薄い赤色で 5 枚に分かれた花弁のうちの上 2 枚は濃い赤色になります。中心部には黄色い筋が入ります。かわいらしい花なのですが残念なことに、葉よりも下で咲くのであまり目立ちません