薬草十四撰
軟部腫脹治療剤「ベノスタジン」の原料植物です。別名で「マロニエ」とも呼ばれています。これは、フランス語名”Marronnier”に由来します。意味は「Marronの木」で、元々「マロン」 “Marron “とはセイヨウトチノキの種子のことです。しかし今では、マロンといえば形がよく似て「セイヨウトチノキ」よりもおいしい「クリ」を意味するように変わってしまいました。
パリでは、街路樹として植えられ、「マロニエの並木道」として有名です。「マロングラッセ」も、古くは、マロニエの実が使われたということです。英名で “Horse-chesnut “(ウマグリ「馬栗」)と呼ばれていますが、その昔、この植物の栗のような種子を馬や家畜の飼料に使ったり、ウマの咳を治す薬に用いたりしたことから、このような名称で呼ばれるようになったといわれています。
種子エキスが軟部腫脹の治療に使われます。