BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

ツボクサ(セリ科)

Centella asiatica (L.) Urb.

ツボクサ

ツボクサは日本では関東地方以西、海外では朝鮮半島、中国南部~インド、アフリカに分布する多年草です。スリランカの呼び名「ゴツコラ(gotu kola)」で知られています。インドの伝統医学「アーユルベーダ」で使用される薬用植物として有名です。

ツボクサは匍匐茎をもち、節から根と葉を出します。葉は円形で鋸歯があり直径3~7cmです。夏に葉の基部から小さな散形花序を出します。1つの花は直径2mmにもならないとても小さなものですが、5枚の花弁、5つの雄しべ、2つの柱頭を備えます。果実は偏球形で長さ約3mmです。

アーユルベーダでは皮膚の疾患に用いられ、中国では「積雪草」と呼ばれて感冒、暑気あたり、打撲傷などに用いられます。東南アジアでは野菜としてサラダに入れたり、葉をジューサーで粉砕して青汁のように飲んだりします。ツボクサの青汁は癖がなくさっぱりとしていて、少し甘味を加えて冷やすと飲みやすくなります。