BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

ノランテア・グイアネンシス(マルクグラビア科)

Norantea guianensis Aubl. 

ノランテア・グイアネンシス

 
(左から順に、2020年8月6日、2020年8月24日、2020年9月11日、2020年10月13日撮影)

今回は、ずっと楽しみにしていたのに結局きちんとは見られなかった花です。

ノランテア・グイアネンシスは南アメリカに分布するつる性の大型植物です。種小名は「ギアナ(ガイアナ)の」を意味します。発音、綴りのよく似た「グイネエンシスguineensis」はアフリカの「ギニアの」の意味になります。ですから、これらの種小名が付いた生物はどちらがどれか混乱しますが、分布がアフリカなのかアメリカなのかをセットで覚えておくと間違えにくくなります。

ノランテア・グイアネンシスはつるを長く伸ばし、枝の先端に総状花序を付けます。朱色で花弁のように目立つものは、蕚よりも下位に付く苞です。花は小型で目立ちません。

ノランテア・グイアネンシスは、今回が初開花でした。2010年に宇治市植物公園から「開花しやすい」という東山動植物園の系統を分けていただき、どんどん大きく伸ばしていきました。2020年8月5日に花序を発見したのですが、遠いのと場所の加減で逆光になりやすく、何度か双眼鏡で観察したものの満開に気づかないまま終わってしまいました。次回の開花では、花の様子をもう少し詳しく紹介したいと思います。
唯一観察できた花