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![タッカ・パルマータ](https://yamashina-botanical.com/GBkJ3u/2020sys/wp-content/uploads/2020/12/タッカ・パルマータ1.jpg)
タッカ・パルマータはタイ、フィリピンからニューギニア西部の島々まで広く分布するタシロイモ科の多年草です。この植物の特徴は、種形容語のpalmataからもわかる掌状の葉です。
タッカ・パルマータの花序は、同属で時々栽培されるタッカ・カントリエリ(T. chantrieri、通称「ブラック・キャット」)と同じように基部の葉の間からのびます。カントリエリが花序の先端を曲げて横向きに咲くのに対して、パルマータは上向きのまま花を咲かせます。また、カントリエリにはネコの髯を思わせる、不稔の花が変化した器官がありますが、パルマータにはありません。花々の基部にある総苞片は4枚で2枚は花よりも上に出てきます。花は上下の総苞に挟まれているので、いつ開花するのか容易にわかりません。果実はまだできたばかりですが、赤色の液果になるということです。
タッカ・パルマータの種子と同時に、タシロイモ(T. leontopetaloides)の種子も入手することができました。パルマータやカントリエリは茎が肥大し、年中生長を続けますが、タシロイモは地中に芋を作り、時期が来ると芋だけを残して休眠してしまいます。このためか、タシロイモはパルマータよりも生長が遅いのですが、開花したらご紹介したいと思います。
クロバナタシロイモ (タッカ・カントリエリ)
タシロイモ