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![モクセンナ](https://yamashina-botanical.com/GBkJ3u/2020sys/wp-content/uploads/2020/12/モクセンナ1.jpg)
モクセンナは東南アジアのマレー半島、ジャワ島、スマトラ島原産の低木です。高さは2~7mになります。モクセンナや便秘薬のセンナはかつてナンバンサイカチ属Cassiaに含まれていました。しかし、ナンバンサイカチ属は1981年にナンバンサイカチ属、カワラケツメイ属Chamaecrista、センナ属Sennaの3つに分割されました。近年の分子系統学的研究でもこれら3つの属はそれぞれが単系統群であることが支持されています。しかし、それぞれの属の外見的な特徴というのはよくわかりません。
モクセンナの花序は枝の先端につきます。1つの花序に10~20の花が着き、黄色で次々と咲くので長期間楽しめます。鉢植えなのでかつてはあまり咲きませんでした。しかし鉢底穴を飛び出して地面に根付き、いつのまにか天井に届くまで大きくなると、毎年秋から冬に咲くようになりました。冬の低い日差しでは天井の梁が影を作りあまり良い光が当たりません。一番きれいなのは、柱が少ない東側から日が当たる朝9時頃までです。
モクセンナは熱帯アジアの観賞木として庭園や街路際に植えられます。観賞以外の利用は少ないようですが、『中国本草図録』によれば花や果実を消炎、止血、解毒に用いるそうです。