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![ヒハツ (インドナガコショウ)](https://yamashina-botanical.com/GBkJ3u/2020sys/wp-content/uploads/2021/01/ヒハツ-インドナガコショウ2.jpg)
ヒハツはインドナガコショウともよばれ、インド原産の常緑つる性植物です。ヨーロッパでは古く知られていて、「コショウには二つのタイプがあり、一つはblack pepper(現在私達が香辛料として利用しているコショウPiper nigrum)であり、もう一つはlong pepper(ヒハツ)である」とローマ時代の資料中に紹介されています。
果実にはコショウと同じ辛味成分ピペリン(piperine)を含み、インドではカレーなどの香辛料として利用されています。また、中国では鎮痛薬や止瀉薬として用います。
よく似た植物に「ヒハツモドキ(Piper retrofractum)」(植物の話あれこれNo. 20で紹介)があります。英語で単に”long pepper”とよぶときは両方が含まれます。そのため、英語ではヒハツのことを”Indian long pepper”、ヒハツモドキを”Java long pepper”とよんで区別しています。