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日本でカツマダソウ科の植物を育てた経験のある方はほとんどいないと思いますので、カツマダソウ科の説明を少しいたします。クロンキスト(Arthur Cronquist)の分類によればカツマダソウ科は4属約35種を含んでいて、大部分の種はオーストラリアに自生しており、数種が東南アジアや太平洋の諸島および南米南部に分布しています。花には花被片がなく単性花で雄花は1本のおしべ、雌花は1個のめしべだけで成り立っています。カツマダソウ科のなかで約70%がカツマダソウ属(Centrolepis)に属しています。カツマダソウ属の花は葉のような2枚の苞に挟まれた小さな頭状花序です。当館で育成しているCentrolepis strigosaは草丈約3cm、花茎の長さは約5cmで頭状花序の長さは5mmです。この種は野菜畑の雑草だそうですが、植物体を見る限り、野菜の強害草になるとはとても思えません。ところで話はかわりますが、カツマダソウ科という和科名は誰が名付けて、どういう意味なのでしょうか。‘かつまだ’という人の名にちなんでいるのか、‘カツマダ’とかいう現地語でもあって、それにちなんでいるのでしょうか。ご存じの方がいらっしゃったらぜひご教示してください。