BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

オオタチカラクサ(ツユクサ科)

Dichorisandra thyrsiflora J.C.Mikan

オオタチカラクサ

オオタチカラクサはブラジル原産の高さ1~2mになる多年草です。別名に「コダチムラサキツユクサ」や、英名に因む「ブルージンジャー」があります。属名Dichorisandraは「di (2)」+「choris (分かれる、離れる)」+「andra (男、葯)」で、葯が2室となることに因みます。種小名thyrsifloraとは、密錐円錐花序のことです。

オオタチカラクサは太くしっかりした茎に20cmくらいの広披針形の葉をつけます。よく見かけるツユクサや、ムラサキツユクサのような柔らかな茎とは異なり、がっしりと直立しています。花序が出てくるまでは確かに、ミョウガやゲットウのようなショウガの仲間(ジンジャー)に似た雰囲気を持っています。花序は頂生し、種小名の通りの密錐円錐花序となります。蕾の段階で青く綺麗なのでこれまで気が付きませんでしたが、よく見ると実際に咲いているのは1日に数個で、一斉に開花している様子を撮影することはできないようです。逆に言えば、一斉に咲かない分、長期間蕾や花を楽しむことができます。花が開くと現れる花弁は青色で、葯は黄色です。萼の内側は白色なので花弁の青、葯の黄色と美しい対比を見せます。

オオタチカラクサは広く鑑賞用として栽培されますが、原産地のブラジルでは薬用とされます。全草を利尿、軟化剤とし、水腫病、粘膜炎症、リューマチに煎剤または浴剤として用いられます。