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![オオオウムバナ (ヒメゴクラクチョウカ)](https://yamashina-botanical.com/GBkJ3u/2020sys/wp-content/uploads/2020/12/オオオウムバナ1.jpg)
オオオウムバナは南米のトリニダード島およびブラジルに分布する草丈60~80cmの多年草です。和名は「大鸚鵡花」ですが、オウムバナの仲間には草丈6mに達する種もあるので「大」というのはふさわしくない気もします。おそらく日本に渡来したオウムバナの中では「大きい」という意味でしょう。ただのオウムバナ(Heliconia psittacorum)は英名を「Parrot’s flower」や「Parakeet flower」といって花序をオウムやインコの嘴に見立てたものですが、オオオウムバナの方は英名を「Lobster claw」といって花序をロブスターのハサミに見立てられています。かつてはバショウ科とされていましたが、葉が2列に互生し果実に少数の種子しか含まないことからオウムバナ科となりました。
オオオウムバナの花序は偽茎の中心から出てきます。苞が重なり合う様子は英名の通り、ロブスターのハサミを思い起こさせます。苞の中には花が数個あります。一つの花の花被片は筒状で緑地に白の覆輪となりますがあまり目立ちません。苞の色が鮮やかなことからむしろ苞を鑑賞するために切り花にされます。果実は青色です。