<仏教三大聖樹>
当館では仏教三大聖樹といわれる、ムユウジュ、インドボダイジュ( Ficus religiosa L.)、サラソウジュ(サラノキ、 Shorea robusta Gaertn. f.) を戸外で地植えしています。熱帯性植物であるこれら3種が、霜の降りる京都山科で越冬できるかどうか挑戦してみました。勝負は半々というところです。なぜかというと、冬になると見事に地上部が枯れてしまうのです。夏前になると新梢が出てくるので生存しているのは確かです。来館して下さる見学者の方に、大きく育った仏教三大聖樹を戸外で見ていただくという夢は叶いそうにありません。
(地球温暖化でいつか冬枯れしなくなるかもしれませんが)
これら3種のなかで一番寒さに強いのがサラソウジュで冬に防寒フレームを施してやると若干、葉が越冬します。一番弱いのがムユウジュです。
ムユウジュ(無憂樹)=この木の下で釈迦が生まれたとされる
インドボダイジュ(印度菩提樹)=この木の下で釈迦が悟りを開いたとされる
サラソウジュ(沙羅双樹)=この木の下で釈迦が亡くなったとされる
ムユウジュ (2010年7月23日)
ムユウジュ (2005年6月8日、矢印部に新芽)
インドボダイジュ (2005年5月16日、矢印部に新芽)
インドボダイジュ (2010年7月23日)
サラソウジュ (2005年5月16日)
サラソウジュ (2010年7月23日)