ハイビスカスティーと呼ばれる真っ赤な色をしたハーブティがありますが、これには、今月紹介するロゼリソウの萼が使われています。
ロゼリソウ(ロゼル, ローゼル, roselle, Jamaica sorrel)は、フヨウやブッソウゲ(ハイビスカス)と同じハイビスカス属に分類されています。直立する1年草でアフリカ原産と考えられています。ケナフのように茎から繊維を採ったり、また、萼を利用するために熱帯地域で広く栽培されています。
花は黄色で、萼と苞は赤色です。開花後、萼が肥厚し、これを着色料として利用します。肉質の萼は、ジャム、カレー、チャツネ、クランベリーソースに加えて使用します。この萼は、クエン酸、ビタミンCなどの有機酸を多く含み、酸味がします。種子も食用にします。また、葉も野菜として利用します。
欧米では、乾燥したロゼリソウの萼がハーブティの材料として多量に消費され、利尿、解熱の作用があるとされています。