BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

アカザカズラ(ツルムラサキ科)

Anredera cordifolia (Ten.) Steenis

アカザカズラ

南アメリカ熱帯地域原産のつる性の多年草で、マデイラカズラ(Madeira vine)とも呼ばれます。観賞用や食用として広く栽培され、また、亜熱帯地域では帰化しています

茎は一年しか寿命がなく、褐色をしています。根は塊茎を作り、日本の温暖な地域では塊茎の状態で冬を越し、帰化植物となっています。花は、細長く目立つ総状花序で多数の芳香のある小さな花をつけます。種子が出来ないため、葉の腋にできるムカゴや地下の塊茎で増殖します。

葉は、ホウレンソウのように食べられますし、塊茎も食用とされます。中国ではこの植物を「籐三七」とよびムカゴを薬用とし、滋養強壮、消腫、去痰に用います。