中米原産ですが、熱帯地方で広く栽培されるつる性の多年草です。カブのような大きな塊根ができるのが特徴で、それを生で食べたり、煮て食べたりします。花は、白色から紫色の蝶形花で総状に多数つきます。葉が3小葉の複葉でクズに似ているため「クズイモ」と呼ばれています。
また、英語ではヤムイモ(ヤマノイモ)の様にイモを食べる豆の仲間ということから、ヤムビーン(yam bean)とよばれています。同様に、中国語名も「豆薯(マメのイモ)」となっています。
塊根は、のどの渇きをいやすときによく生で食べられます。根は食用ですが、植物体や完熟種子には、殺虫成分のロテノンが含まれ、有毒で、殺虫剤や魚毒として利用されます。
タイの市場で売られるクズイモ