(※2003年11月公開時点ではウドノキ科Leeaceaeとしていましたが、現在のAPG分類体系ではブドウ科に含まれます)
ウドノキというと皆さんは山菜のウドを思い浮かべるかもしれませんが、ウドは草本であって木でなく、そしてウド科でなくウコギ科です。ここで紹介するウドノキ科はウドノキ属だけからなり東南アジアを中心に約50種が生育しています。当館では2001年の6月に種を播いたところ1ケ月で発芽して、すくすくと育ち2003年の9月に開花しました。花は小さく4㎜程で咲いているか、いないか分からないくらいです。この植物は寒さに弱く、適温であれば図体がどんどん大きくなるので温室を持たない一般家庭での栽培はすこし無理でしょう。
実はLeea guineenseはウドノキ科ウドノキ属にも係わらずウドノキと呼べないのです。なぜならオシロイバナ科にウドノキという植物があってしかもウドノキ属なのです。以下に整理してみます。
(1)ウド タラノキ属 ウコギ科
(2)ウドノキ ウドノキ属 オシロイバナ科
(3)Leea guineense ウドノキ属 ウドノキ科
問題は科が違うのに同じ和名の属名を付けたことにあると思います。属名の和名を付ける方はできることなら、科が違う植物の属和名は違う名前にしていただきたいものです。