インド原産のイネ科の多年草です。葉や花から香水原料となるパルマローザ油がとれます。同じCymbopogon属には、レモングラスやシトロネラソウが含まれ、パルマローザと同様に葉から得られる香りのよい精油が香料として利用されています。
パルマローザの”ローザ”は、rose(バラ)から転訛したもので、その香りがバラに似ていることに由来します。また、ゼラニウムの香りにも似ていることから”Indian geranium”とも呼ばれます。
パルマローザにはモチア(motia)系統とソフィア(sofia)系統の2系統があり、それぞれの形態は類似していますが、得られる精油の香りには大きな差があります。モチア系統の方が、精油含量も高く香りも優れています。ソフィア系統から得られる精油は、ジンジャーの香りに似ていることからジンジャーグラス油と呼ばれ、パルマローザ油と区別されています。