BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

クシロネナシカズラ(ヒルガオ科)

Cuscuta europaea L.

クシロネナシカズラ

ネナシカズラの意味は文字通り根の無い葛(つる草類の総称)ですが、元々根が無い訳ではありません。普通の種子植物と同様に種から根を出し地上に黄色い糸状の茎を出します。(写真1)

その後、黄色い糸状の茎が伸張して寄生する植物を探し当て、巻き付き始めます。それから寄生根を寄主内部に打ち込みます。(写真2)

寄生根が寄主内部に到達すると、寄主から栄養を取り始め、徐々に根を消失させ完全に空中に浮きます。(写真3)

<ネナシカズラの育て方>
ネナシカズラの育て方は簡単です。まず鉢に多年生植物を植え込み育てます(当館ではヨモギ)。晩春になって寄主の植物が大きく育ってからネナシカズラの種を数個播きます。この時、寄主が小さいか、播いた種の数が多いと寄主が全滅しますので、注意してください。

あとは寄主がちゃんと育つように灌水してやれば、ネナシカズラが発芽して自分で寄主に巻き付いていきます。そうしてほっておけば初夏にはネナシカズラの白い可愛い花がたくさん咲きます。

但し、絶対に作物を育てている畑地ではやらないでください。

写真はヨーロッパに分布するクシロネナシカズラ(Cuscuta europaea L.)