バラアサガオはメキシコから南アメリカ原産の巨大なつる植物です。現在では世界中の熱帯に広く分布します。日本でも、小笠原諸島などに帰化しているそうです。バラアサガオの名前は果実を取り囲む萼が開いてバラの花のように見えることに因みます。この萼が取り囲む果実はドライフラワーとして利用されます。また、英語名の「ウッド・ローズ(Wood Rose)」も、乾燥した果実の形に因むものです。
バラアサガオの葉は直径20cmほどもあります。形はヤツデの葉に似ていますが、八つではなく七つに裂けています。花は黄色です。アサガオに比べると萼の部分が大きく、蕾の状態でも目立ちます。つるも葉も巨大なのに、開いた花の大きさは直径5cmで、アサガオよりも小さな花なのでいささか拍子抜けするほどです。
温室ではあまりに野放図に伸びるので、昨年(2008年)は耐えられずに10月に先を切ってしまい、開花しませんでした。今年は他の植物に絡まるのも、天窓からはみ出すのも、我慢して剪定せずにいたらようやく開花しました。来年はどうするか、果実が出来てから考えようと思います。
(2010年3月1日追記)
やっと果実が一つだけ採れましたが、完熟種子は入っていないようです。また1年、バラのような形の果実ができるまで挑戦です。