「ホオズキ」は、子供が果実の中身を取り出して口に含み、鳴らして遊んだり、お盆の頃、仏壇花や墓花として飾ったり、薬用として用いたりすることはよく知られている。しかしホオズキ属植物の中には果 実が食用として栽培されているものが数種ある。シマホオズキもその一種である。
シマホオズキは南アメリカ原産の多年草でベネズエラからチリーにかけて栽培されている。果 実は甘酸っぱく美味しい。また、ビタミンAが多く含まれている。完熟果は橙黄色で径約1cmである。果 実をそのまま生食するほか、ジャムをつくるのに用いたり、アイスクリームのトッピングやパイに入れたりする。香りが、グーズベリーに似ており、南アフリカのケープで盛んに栽培されていたことからケープグーズベリー(Cape gooseberry)とも呼ばれている。
(「プランタ」研成社発行より)
ホオズキの果実