メンツェリア・リンドレイイはカリフォルニア原産の小型の 1 年草です。細かな毛が密生していますが、以前紹介した同じシレンゲ科の Caiophora prietea( 植物こぼれ話第 10 回「シレンゲ」 ) と異なり、触れても痛くはありません。

花は直径 3cm ほどで黄色く、中心部は橙色です。夜に開きます。香りがあるということですが、日本の夏の昼間は暑すぎるのか、顔を近づけても匂いはありませんでした。

比較的栽培容易で、英語では Blazing Star( 燃える星 ) という派手な名前が付いています。また地を這うように伸びるので野草園の縁取りに、香りがあるから窓際の飾りに植えるとよいとイギリスの園芸書には書かれています。しかし痛くないとはいえシレンゲ科の一員で、イラクサに似た細い毛が覆っているので植えるには勇気がいります。