BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

キバナオクナノキ(オクナ科)

Ochna kirkii Oliv.

キバナオクナノキ

<ミッキーマウスの木とも呼ばれる東アフリカ原産の園芸植物>

よく熟した黒い3個の果実が、逆三角形に並ぶと、不思議なことにミッキーマウスの顔に見えることから英語でMicky-mouse plantと呼ばれて、園芸店でも売られているのが、このオクナ属の植物です。同属のOchna serrulataをもともとこのように呼んだようですが、形態がよく似ていることからこのOchna kirkiiも含めてミッキーマウスの木と呼ばれているようです。英語ではまたBird’s eye bushとも呼ぶようですが、これは黒い果実が2個残ると鳥の目のように見えることから呼ばれているようです。

オクナ属は熱帯や亜熱帯のアジア・アフリカに約90種が分布しており、低木あるいは高木になるものもあります。Ochna kirkiiはその中で、タンザニアなどの東アフリカに自生しており、高さ3から4メートルにもなります。長さ10cm程度の長楕円形で厚く革質で周囲に細かい鋸歯のある葉が互生して、縁は波打って繊毛があります。

春から秋に、写真のような直径数センチの黄色い花を円錐花序の形につけ、雄しべをたくさん出します。多肉性のがく片は、その後結実すると反り返り、次第に鮮やかな赤色になります。直径5ミリ程度の球形の果実を付け、熟すと黒くなり独特のかたちになります。

実生でも挿し木でも増やすことができ、10℃くらいまでなら耐えるので、温室や室内で越冬できる植物です。

果実の付き方からつけられた英名がユーモラスなので有名になった植物ですが、花弁を集めて作ったエキスは保湿性に優れていることが知られ、化粧料などに応用できる可能性があるそうです。