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源氏物語「夕顔」の巻で、光源氏がその名前を尋ねた白い美しい花がユウガオです。夕方に花が開き翌朝にはしぼんでしまうことからこの名前が付けられました。アサガオやヒルガオはヒルガオ科に属しますが、ユウガオはウリ科の植物です。
ユウガオはアフリカ原産のつる性の一年草です。植物学的にはヒョウタンと同じ種とされています。ユウガオの果実は、ヒョウタンの果実のようなくびれがなく、長楕円形やだるま形をしています。また、果実に苦味がなく、食用にされます。ユウガオは、果実に苦味が少なく果肉の柔らかい系統がヒョウタンから選抜されて起源したと考えられています。
ユウガオの果実は、ヒョウタンと同様に容器として加工されますが、主に食用とされます。果肉を細長く帯状にむいて乾燥したものが「かんぴょう(干瓢)」です。未熟の果実は野菜として利用されます。観賞用として園芸店で見かける「ユウガオ」は、熱帯アメリカ原産のヨルガオで、これはアサガオと同じヒルガオ科に属す別の植物です。