BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

アデニウム(キョウチクトウ科)

Adenium obesum (Forsk.) Roem. et Schult.

アデニウム

アデニウムは、アフリカ北部のサバンナ気候地域からアラビア半島が原産の多肉植物です。属名Adeniumは、aden(腺)から乳液を出す腺細胞にちなみ、種形容語obesumは「肥満、多肉」を意味します。Adenium属はアフリカ、アラビア半島に6種が知られていますが本種が最も分布が広く代表的に扱われます。

アデニウムは枝先に鮮やかな花をつけることから「砂漠の薔薇」、「desert rose」と呼ばれます。野生種は当館で栽培するような花弁の縁が赤く中央部が白い花ですが、園芸的には赤みの濃さが淡いものから濃いものまで様々あり、中央部も全て赤いもの、八重咲のものもあります。赤色以外では白色、紫色、黄色が知られています。種形容語にもあるように茎が太くなり、細かく枝分かれして樹形を整えられることから、熱帯、亜熱帯地域では盆栽(bonsai)として親しまれます。

当館のアデニウムは30年近く前にタイから種子を入手したものです。薬用植物ではないことから転々と場所を変え、現在はキソウテンガイの傍ら、暖房パイプの上に落ち着いています。茎の根元が太って面白い形になっていますが置き場がないので小さいままです。現在の置き場所では数年に一度、開花します。