ウォレミマツに雌花がつきました。ウォレミマツの雄花は2018年5月に紹介しています(リンク)。2018年には樹高3.5mほどでしたが、現在は5mになりました。
ウォレミマツの雌花は基本的には雄花よりも高い位置の側枝先端につきますが、雄花とほぼ同じ高さで咲くものもあります。2021年の春に初めて蕾を発見し、いつ咲いたのかわからないまま1年経過して今年も新しい雌花が出現しました。雄花が4~5月に開花するので、雌花も冬に出現して翌春に開花していると思われます。裸子植物の雌花の開花は雌花先端から受粉滴と呼ばれる液体が出てくるのでそれとわかります(グネモンノキ参照)。一方ウォレミマツの場合は、下から観察していても球花を覆う蝋質でいつもピカピカ光っているのでいつ受粉滴が出ているのかわかりませんでした。足場を組んで常に観察を続けないとタイミングよく見つけるのは難しいようです。5月末現在の球花の直径は3~4cm、長さ4~5cm。昨年開花した球花の直径は4~5cm、長さ5~6cmでした。いずれもやや縦長の球形です。
既に雌花が開花している他の植物園の話では、受粉しないと雌花は落ちてしまうということでした。落ちなかった雌花は直径10cmくらいまで大きくなるそうなので、引き続き観察していこうと思います。