BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

パチョリ(シソ科)

Pogostemon cablin (Blanco) Benth.

パチョリ

葉や新芽から精油を取る植物で東南アジアやインドで栽培されています。パチョリ(英名Pachouli、Patchouly)の名前は、タミール語のpachai(緑色)とilai(葉)に由来します。

多年生の草本で高さ1m程になり、葉は長さ10cm、幅5cmの三角形で芳香がします。花は白色で紫の模様があり、4本の長い雄しべが特徴的です。

収穫した茎葉を蒸気蒸留して精油(パチョリ油)を採ります。パチョリ油は、香水の調合に使用される他、石鹸などの化粧用香料として広く用いられます。葉をポプリ、匂い袋に入れて使われることもあります。

葉を衣服や枕の香り付けに利用したり、風呂に入れたりすることもあります。これには、香り付けに加えて、衣服に付く虫を駆除する効果 や解熱・鎮痛の薬効があるといわれています。また、中国ではパチョリの全草または葉を「広かっ香」と呼び、芳香性健胃、解熱薬として頭痛、嘔吐、下痢などに用います。