BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

ココノエギリ(キリ科)

Paulownia fortunei (Seem.) Hemsl.

ココノエギリ

ココノエギリは日本のキリ (Paulownia tomentosa) と同じ仲間で、キリ科(旧ゴマノハグサ科)の高木です。中国原産でシナギリとも呼ばれますが、同じくシナギリと呼ばれる Paulownia fargesii とは別種です。キリよりも開花が早く 4 月に咲きます。この花はキリよりも一回り大きく、淡い黄色です ( 光の加減で桃色にも見えます ) 。

キリと同じように生長が速く、種子を播いてから 5 年で高さ 4m 程度まで育ち開花しました。大きな明るい花であまり見かけない植物なので観賞用に適しています。木材としても利用されますが、キリよりも材質は劣るので嫁入り道具の箪笥を作るのが目的なら、普通のキリを植えた方が良いでしょう。

中国では樹皮、根、葉、花、果実を薬用とし、鎮痛や鼻炎、やけどの治療などに用います。