BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

ルイボス(マメ科)

Aspalathus linearis (Burm.f.) R.Dahlgren

ルイボス

若い人達のなかで健康飲料に興味をもっている方々は、当然ルイボスティーという名前をご存知でしょう。もちろんルイボスティーというのは植物の名前ではなく、お茶の名前です。このルイボスというマメ科の植物は南アフリカの特産種で昔から現地では、お茶として飲まれていましたが、現地の人々以外に知る人はいませんでした。その地にひとりのロシア人が移民として移り住みました。名前をBenjamin Ginsbergといい1904年のことでした。彼はこのルイボス茶が大きな商売に結びつくのではないかと考え販売に乗り出しました。それ以降、今では世界中で愛飲されています。

さて、このルイボスという植物は南アフリカのセダルバーグ山塊でし育たないとか、ヨーロッパでの栽培を諦めたとか云われていますが、当館ではすくすくと育っています。その生長の速さは驚異的です。丸々1年で樹高は1mを越えました。とても木本とは思えない生長速度です。ルイボスを一見するとモクマオウ科のトキワギョリュウに似た感じの植物でマメ科にはまったく見えません。物の本によれば小さく黄色い蝶形花が咲くそうですので、ぜひ咲かせてみたいものです。当館においで下されば、いつでも生のルイボスが御覧になれますので一度見学に来てください。
(※残念ですが、2004年の冬に枯死してしまいました。日本で栽培の難しい植物の一つです。)

ルイボスティーの写真
播種日: 2002年 7月 5日
発芽日: 2002年 7月 10日
撮影日: 2003年 7月 10日