BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

プタエロクシロン・オブリクウム(ミカン科)

Ptaeroxylon obliquum (Thunb.) Radlk.

プタエロクシロン・オブリクウム

(※2003年12月の掲載当時のまま公開します。現在のAPG分類体系ではミカン科に含まれます)

朝日新聞社発行の植物の世界(1997)は被子植物の科分類において忠実にCronquist著(The Evolution and Classification of Flowering Plants :1988)に従っています。しかしなぜか理由はわかりませんが、例外が1科だけ存在します。それが今回の題目であるプタエロクシロンです。Cronquistはプタエロクシロンをムクロジ科に入れていますが、植物の世界ではプタエロクシラ科として独立させています。もっともCronquistも彼の著書のなかで”The small segregate family Ptaeroxylaceae Leroy is here included in the Sapindaceae with some hesitation.(注1)”と、躊躇しながらムクロジ科に入れています。

プタエロクシラ科は2属数種の小さな科で、ひとつの属は上記のPtaeroxylon属でアフリカ中南部に分布していて1属1種です。もうひとつの属はCedrelopsis属でマダガスカル島に数種生育しています。

プタエロクシロンの材は非常に堅く耐久性があり美しいため、家具や建材として重要視されています。特に南アフリカでは保護植物として大事にされています。Ptaeroxylonという学名はギリシャ語に由来していて”くしゃみの木”という意味です。木を伐採したり切断する時にでる、おが屑が激しい”くしゃみ”を引き起こすことから付いた名前のようです。

(注1) 「分類学的には離れている、この小さなプタエロクシロン植物群をムクロジ科に含むことにためらいを感じる。」

Ptaeroxylon obliquumの写真
播種日: 2003年5月21日/ 発芽日: 2003年 6月1日
撮影日: 2003年11月13日/ 撮影日現在 樹高:7cm