BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

ナンヨウザンショウ(ミカン科)

Murraya koenigii (L.) Spreng.

ナンヨウザンショウ

<カレーリーフとして葉をカレーの香味料とされる>

ナンヨウザンショウ(南洋山椒)(Murraya koenigii)はオオバゲッキツとも呼ばれます。ミカン科ゲッキツ属の常緑小高木で、サンショウ属ではありません。しかし僅かにサンショウを思わせる、カレーと柑橘系の混じったよい香りを持っているので、葉はカレーの香味付けに使われ、カレーリーフあるいはカレーノキ(カレーの木)と呼ばれて使われる有名な香辛料です。
原産はインドとされカレーの盛んな熱帯地方に分布しています。樹高は4~6mにもなり樹幹は根元から枝分かれして、サンショウの葉を巨大化させたような大きな奇数羽状複葉が互生します。小葉は幅1~2cm、長さ2~4cmほどの披針形で縁には不規則な鋸歯を持っています。
7月から9月くらいに白い5弁の花を咲かせ、花後には球形の漿果をつけます。果実は熟すると黒色になりますが、種子は有毒で食べることはできません。
生の葉は強い香気を持ち。特にカレーの香味に利用されるわけですが、乾燥するとよい香りが激減してしまいますので保存のしにくい香辛料の一つです。
また香辛料としてばかりでなく、火傷や傷に湿布薬として使われたり、果汁をライムの果汁と混ぜて虫さされに外用剤としても利用されたりするようです。