BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

エキノキスティス・ロバタ(ウリ科)

Echinocystis lobata (Michx.) Torr. et A.Gray

エキノキスティス・ロバタ

エキノキスティス・ロバタは、ウリ科で北アメリカ原産です。長さ 20m に伸びることもある大型のつる植物で、エキノキスティス属は、このロバタ 1 種のみです。 学名の属名は、ギリシア語の echinos 「ハリネズミ」と kystis 「袋」からで、トゲトゲの果実からつけられ、種形容語 lobata はギザギザの葉を表します。英名は Wild cucumber( 野生のキュウリ ) ですが、食用ではありません。根は、胃腸薬として、また根を砕いて頭痛を抑える湿布剤にも用いられていました。

葉の脇から花序を出し、多数の小さな白い花をつけます。ヘチマやキュウリと同じで 1 つの株で雄花と雌花があります。自家和合性で、同じ株の雄花と雌花で受粉することができます。

種子は木の葉型をしていて模様があり、木彫り細工のように美しいもので、実際に、アメリカ先住民に装飾品のビーズとして使われていたほどです。

昨年初めて栽培しましたが、残念ながら実が熟す前に枯れてしまいました。今年こそ実をならせて種子を取りたいものです。