BOTANICAL

植物紹介
植物紹介

アリュウボク(カナボウノキ科)

Alluaudia procera (Drake) Drake

アリュウボク

<「葉を落として乾燥に耐える アリュウボク」>

アリュウボク(亜竜木)はカナボウノキ科に属する、マダガスカル原産の植物で、樹高3~5mになります。現地では家の建材に使われたり、生垣に利用します。日本では観葉植物として栽植され、植物園の温室などで見ることができます。年に一度、葉を落としますが、その姿は刺だらけで、まさしく金棒のように見えます(写真上)。

この植物、当館では冬に葉を落としますが、温室で栽培されており、けっして日本の落葉樹のように、気温が低くなったために葉を落とすのではありません。この植物の原産地であるマダガスカルでは、雨季と乾季があります。乾季になると雨がほとんど降らず、水の供給が絶たれます。そうすると、蒸散する葉を落として、雨が降るまでじっと待つのです。雨季になり雨が降ると、小さな葉を出し、光合成をします(写真下)。この植物は、毎年、雨の降らない乾季は葉を落として、雨が降るまで待つのです。

当館ではアリュウボクを水はけのよい土に植え、人工的に雨季と乾季の環境をつくり栽培しています。春から秋にかけて水をやり、冬が近づくと水をやりません。そうすると葉を落とし、枝だけになります(写真3)。そして、春が来て水を与えると、再び葉を出します。